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自信がないあなたへ「弱さ」という力 関係性の研究:ブレネー・ブラウン【TED】

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自信がないあなたへ「弱さ」という力 関係性の研究:ブレネー・ブラウン
小さな子供の頃を思い出してください。

学校の先生や親とのエピソードにはどのようなものがありますか?

また、会社や恋愛についてはどうでしょう?

みなさんは何を思い浮かべますか?


ブレネー・ブラウンはヒューストン大学の教授です。

20年にわたって”弱さ”、”共感”、”勇気”について専門的に研究してきました。

彼女の研究によると、こうした人や社会との関係性に関する質問をしたとき、私たちはひどい経験について話す傾向があるとわかりました。

先生との思い出では、実際に褒められた経験が多くても叱られたエピソードを話しがちです。

過去の恋愛について振り返った時に、確かに私たちは失恋を語りたがるでしょう。

ブラウン教授によれば、こうした現象が起こるのは私たちが「自分は欠けた存在だ」という感情を持っているからだといいます。


自分に自信がある人とそうでない人との違いはいったい何なのでしょう。

自分に自信を持つためにはどうすればよいのでしょうか。

自分に自信を持てない人にぜひ読んでいただきたいです。

簡単に説明すると(目次)



関係性とは

関係性とはいったい何のことを言うのでしょう。

ブラウン教授は繋がっていると感じる能力だといいます。

そして関係性こそが生きる目的なのだと。

先述のとおり、私たちが誰かとの思い出を語るというと上手くいっていないことを話します。

私は仲間から価値を認められていないだとか、取引先から私はなめられているんだというようにです。


ブラウン教授は、こうしたことが起こるのは私たちが恥という感情を持っているからだといいます。

恥:関係性喪失への怯え

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私は役に立たない?嫌われてしまったら?
恥は自分が他者と関係を持つ意味がないんだ、相手にとってはなんでもないちっぽけな存在なんだと想像したときに、自分たち心の核にあるものです。

私なんてかっこよくない、ブサイクだ。

私なんて馬鹿だから。

スタイル悪いしお金もないし、要領が悪い、そして何をやっても迷惑をかけるだけなんだ。


このような、自分は完璧じゃないという心のもろさです。

自己価値感:自信がある人とない人の違い

ブラウン教授が、自分に自信がある人とない人に分けて調査を実施しました。


自信とは具体的には自己価値感という感覚です。

自分は価値があって愛されていて社会や集団の一員であると感じる度合いのことです。

この自己価値感を持っている人と持っていない人とでインタビューを行い分析したのです。

信じることがすべて

自分に自信がある人とない人の違いは、ある一点に尽きるとわかりました。

それは、自己価値感がある人は自分が愛される価値があると信じていたが、自己価値感のない人は、自分が愛される価値がないと思っていたことです。

自信のない人は、自分が関係性をもつに足らない存在だと恐れていただけなのです。


それでは、自信がある人はどういった考えを持っているのでしょう。

自信をもつためにはどうしたらいいのでしょうか。

自信を持っている人の共通点

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ありの~ままの姿見せるのよ~♪ Let it Go!
ブラウン教授が自信のある人について詳しく調べた結果分かったことは、”ありのまま”の生き方でした。

ありのまま 弱さを認める勇気

自信のある人たちは勇気を持っていたのです。

自分が不完全な存在であることを認めて、欠けたままでいいんだという勇気です。


自信のある人たちはありのままの自分に素直であって、自分にとても優しいのです。

そしてその思いやりを他者にも向けていたことがわかりました。

こうしなくてはいけない、こうでなくてはいけないという”あるべき”姿は意識していませんでした。

ネガティブを含んだポジティブさ

自信のある人は他にも、自分の心を弱くするものこそ自分たちを素敵にするのだという考えを持っていました。


彼らに関係性について聞いたときに、上手にいかない話はなかったそうです。

自信のある人は難しい課題や経験についても、失敗してしまうという心配はあっても挑戦する熱意や意志について語ったそうです。

自信のある人は物事が成功しようと失敗しようとも人と人の繋がり、つまり関係性の中にいるのだということが大事なのだと考えていたのです。



心のもろさをどうやって受け入れるのか

あなたが、自分の弱さを受け入れることが大事だとわかっても、実際に受け入れるのは大変なことですよね。

私たちはいったいどのようにしてその弱さを見つめて受け入れればいいのでしょう。

ブラウン教授はその疑問についても提言しています。

麻痺させよう

弱さがなんであるのかはっきりさせなくていいのです。
自分は弱い存在であるかもしれないが、それでいいのだと思うことだけでいいのです。


自分自身の未熟さ、至らなさや弱さについて悩んでいるのって、果たしてあなただけなのでしょうか?

考えてみましょう。

すぐに気づくはずです、心のもろさに苦しんでいるのはみんな同じなのです。

自分自身のすべてをさらけ出してしまえ!

何かに挑戦するとき、愛を告白するとき、あなたが思うことを素晴らしいとなでてあげることです。


成功するかわからない不安、継続できるかわからないという不透明さ。

それらを感じることができるあなたはなんて素晴らしい存在なのでしょう。

自分はよく取り組めていると認めることが大事なのです。

そういった心の動きにありがとうと感謝を伝えてみることがいいのではないでしょうか。

まとめ

今回のスピーチからは、自信とはなんであるかについて考えさせられます。

それは自分自身に価値があると認めて、愛されるにふさわしい存在だと思うことです。

なかなかそのように考えるのは難しいことですが、自分の弱さを受け入れることが大切だとわかりました。

スピーチは、子供の教育の観点からも言及があり示唆に富んでいますよ。



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