貯金やダイエット、そしてスキルアップと、取り組んだらいいことがあるとわかっているのに三日坊主に終わってしまう。
計画がうまくいかない。
こんなことって結構多いですよね。
課題解決や願望達成のための考え方の王道は、目標は小さく立てろ、タスクは細分化するべき!
というもので、これは効果的であるし現在広く受け入れられていると思います。
しかし、それでもうまくいかないことも多い。
今回は真逆の発想である、「長期計画で物事を大きく捉えよう!」という考え方を紹介します。
ロング・パス 長期計画
取り組むことについて大きな方針を決めるとき、長期にわたる計画をたてるときに、複数の視点で再考するというプロセス。これに際しては3つの考え方がある。
①世代縦断型思考
②未来型思考
③テロス思考
①世代縦断型思考 貰った恩恵を他者へ回す
世代縦断型思考とは、世代を超えたノウハウや倫理観のことだ。"世代"というのは、決して100年や200年のことではなく、親子、先輩や後輩レベルのもの!
プロジェクトが打ち切りに
世代縦断型思考について考えてみよう。例えば、自分が担当していたプロジェクトが打ち切りになってしまったとする。
そんな時、即時に振り返りと片づけをして次のタスクへ移る方が効率よく思われる。
しかし、あとあと後輩や他の人物がプロジェクトを再起する状況になる可能性を想定してみると、話が変わってくる。
もう一度取り組むという想定の下に、工程を改善しておいたり情報を残しておくと、次の世代が実を結ぶのに役立つかもしれない。
たまの休日に頼まれごとをした
こういうこともある。たまの休日に、親戚の子供を預かることを頼まれた。
あるいは、課題を代わりにやってくれるようにお願いされた。
断れば当然、せっかくの休日をのんびり好きなように過ごせるはずだ。
しかし、世代縦断型思考の場合は大きな枠組みで捉える。
親戚の子供を預かって楽しませてあげれば、その子供が子供を預かるときにどういった接し方をするかに影響を与えるかもしれない。
子供が、親戚の人は協力的であるべきだという印象を持てば、彼らが大人になったときに同じ姿勢を持ちやすくなるはずだ。
(穏やかな休日は期待できないかもしれないが)
自分の子供を気軽に預かってもらうこともできよう。
課題を請け負ってあげれば休日はつぶれてしまう。
しかし、後でこちらが何か困ったときに手伝ってくれるかもしれない。
そういった、他者から恩恵を受け取る自分と、
与える自分という価値観のもとに判断を下すのが世代縦断型思考である。
②未来型思考 現在の状況で未来を語らない
様々な未来を描こう。テクノロジーにより生活を支えられるようになった私たちは、技術が未発達だった時代と比べて、
「道具や技術を用いて課題を解決する」
という信念に囚われてしまっている。
そんな私たちが想像する未来は、技術的理想になりがちなのだという。
自分がコントロールできたり、コントロールしようとすることを考えてしまう。
そうすると、どうしてもゴールに制限をかけてしまう。
③テロス思考 究極の目標・目的を問う
課題解決のあとに何がもたらされるのか考える。私たちが取り組んでいるタスクを通して何を得たいのか、解決により何がもたらされるのかという究極の結果をみつめる。
私たちが重い腰を上げるためには、それなりの動機が必要だからである。
まとめ
プラトンやソクラテスといった哲学者たちは、物事の徳や善の物差しを一生という長い単位にかけて捉えたそう。私たちも何かに行き詰ったり、目の前のことに変化を感じない状態に陥ってしまったときは、長期的な視点で考えてみると活路が見いだせるのかもね。
②未来型思考 すべてをコントロールしようとしない
③テロス思考 究極目標の再確認で、動機付け。脱3日坊主!