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人生の質を高め成果を生むものとは?アンソニー・ロビンズが語る【TED】

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大学受験や就職活動のときに

”なぜこの大学なのか”、”なぜこの業種・職種・企業なのか”

といった問いを投げかけられ、答えに苦しんだ経験はありませんか?

動機という言葉を投げかけられた時、真っ先に思いつくのがこうした志望動機のことでしょう。

面接や履歴書に連ねる志望動機とは、進路を選ぶに際して単にその行選択を正当化するものです。

しかし目的達成に対しての動機は、行動やプロセスを大きく変え、持続させる力をもつ重要なものです。

年間3000万ドル稼ぎ、2007年にはフォーブスから世界で最も影響力を持つ100人の著名人に選出されたアンソニー・ロビンズ。

自己啓発に興味のある者なら一度はその名を聞いたことがあるであろうコーチングのプロ、アンソニー・ロビンズ氏が、何が人生の質に違いをもたらし何が成果の違いをもたらすのかについて弁をふるいます。

自分を変えたいと望む人や、選択に迷っている人におすすめです。

簡単に説明すると(目次)

人生の2つのテーマ

ロビンズ氏によると、人生には2つのテーマがあるのだという。

達成

どのように、何を達成するのか。

自分が夢見ている事をどうやって実現するのか、未知の価値観をどう取り込むのか。

充足 お金持ちが幸せとは限らない

何をもって精神的・身体的に満たされるのか。

愛、教育、お金という環境に恵まれながらも、満たされず犯罪に染まる人がいれば、

心理的、経済的、身体的に虐げられながらも、意欲をもち社会に公共の富をもたらす人がいる。

問題解決力

課題に直面しそれを乗り越えようとしているとき、私たちはその可否の決定要因を金銭や上司、そして仲間といったリソース (資源) に求めがちだ。

しかし、決定的な要因はリソースではなく問題解決力である。

問題解決力とは創意と決意、そして感情だ。

クリエイティブで陽気、さらには楽しかったなら、何事もやり遂げられる。

活路を見いだせる

決断が運命を作る

問題解決力は連なりがあって、はじめに集中して向き合うことを決めることが大事。

集中するものを決めると、それに意味づけするようになる

意味をもつと感情が生まれ、感情が行動を引き出す。

問題解決力
集中する課題を決める

自分の中に取り込んで意味づけする

感情が生まれる

行動が生起する

私たちを動かす6つのニーズ

私たちが行動を起こすためのマシンは、”ニーズ”だ。

ニーズは、目標や欲と違って普遍的なもの。

ニーズをうまく利用することで、行動を起こすことができる。

人格的ニーズ:誰もが抱いているもの

①確実性

私たちは、予想しやすいことに信頼を置きやすい。

勤務時間が変動する状況、収入が担保されていない暮らし、見知らぬ人に囲まれている環境は、予想ができないので非効率的であり不安である。

そのため、確実性をもった状況を得るための行動というのは生じやすい。

②不確実性

予想が立つ安定した状況や暮らしは、手に入れていないと重要なニーズである。

しかし、ひとたび手にすると確実性は退屈に変わる。

そんなとき、変化や驚きを求める心理は行動を起こす大きなパワーとなる。

③重要性

自分がユニークで特別な存在、大きな影響を与える存在でありたい。

④繋がりと愛

誰かと繋がっていたい、周囲の人々や愛する人から必要とされたい。



精神的ニーズ:この2つこそ充足を得ることができる

⑤成長

私たちは周りに与えることができる価値を高めたいために成長を望む。

自分が一つ上のステージへ進むことによって、得られるお金が増えるばかりか、人間関係も変わる。

⑥貢献

人生が”私”のものではなく、私たちのものであるという意識のもと、
自分を超えて文化や社会を育てたいというもの。

アンソニー・ロビンズの貢献体験

貧乏な幼少期を過ごしていたロビンズ氏。家族はお金も食べ物も乏しく、祭事にも関わらず飢えていた。

そんなとき、見知らぬ人が食べ物を分け与えてくれた。

ロビンズ氏は考えた、
「どうして他人が自分を気にかけてくれたのだろう」

そして、自分も同じように誰かのためになることをしようと思い立つ。
17歳の感謝祭のとき、貯金をはたいて2つの家庭に食べ物を届けることを始めた。

翌年は4つの家族、その次は8つの家族にというように。

やがて、その行いは事業となった。

ロビンズ氏は友人と起業し基金を設置。

現在ではその基金を通して35か国200万人に祝祭日の食べ物を届けている。

ロビンズ氏自身が、貢献が行動を起こす体験をしている。

目的が人間をつくる:目的の3つの要素

目的を設定することによって、私たちは進路を見定めることができる、
目的には3つの要素がある。

①優先順位

目的達成のために6つのニーズのうちどのニーズを重視するのかによって、向かう方向が決まってくる。

例えば、食べ物屋さんへ行くという行動を考えてみよう。

レビューがあるか行きつけのお店は、金額・味・量・雰囲気といった情報があるから確実性をもつ。

対して、レビューのないお店は情報が不明の、不確実なものある。しかし、新たな味に出会えるかもしれない。

確実性をとるか不確実性をとるかによって、方向が全く変わってくる。

②地図

目的への行き方を表すもの。

例えば、100万円を貯めるという目的があったとする。

節約をすることにより既存の収入から貯蓄に回していく方法、

新たに仕事を増やして収入そのものを増やすという方法。

いずれも目的を果たすことは可能だが、アプローチが異なる。

この違いは、得られる経験や考え方の種類を左右する。

個人のやりやすさによっても変わってくるだろう。

東京ドームへ行くのに、自転車を漕ぐか、車を運転するか、電車で向かうのか。

③感情

自分自身を動かしているニーズ、信念、感情を把握する。

何に対しても怒る人と、楽しく前向きに取り組む人とでは結果が変わってくる。

目的までの道筋が立っていても、前向きな感情がなければたどりつけない。

何が人を動かすか

聴衆にいるアル・ゴアさんを名指しでdisるというジョークは必見!
会場も盛り上がっています。

まとめ
①課題に集中し、自分の中で意味を持つことで、感情が生まれる。
②動機:ニーズを利用すると行動を起こしやすい
③目的の三要素
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